性癖だだ漏れ
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「相変わらず、賑わってないのですね」
「挨拶だな紫」
「挨拶だな紫」
紫はまるで最初から居たかのように隣の椅子に座って紅茶を嗜んでいた。
突然現れるのは既に慣れてしまったようで、冷静な自分に驚いた。
読み途中の本を栞も挟まずに閉じる。
どうせ停滞した時間を流す為だけに読んでいたものだ。
「久しぶりです」
「それだ。君はここ一週間も来なかった」
以前は毎日のように来ていた。
だが一週間前に突然来なくなった。
あまりに突然で。
焦って聞き回った。
だが所在は掴めなくて。
途方に暮れる僕の肩を叩いたのは、博麗の巫女だった。
『3日程、本でも読んで時間潰していればひょっこり現れるわよ』
なんでも無い様にそう言うものだから。
勘の良い彼女を信じてみたくなる。
『お幸せに』
何のことかも判らずに言葉を受け取って待ち続けてみた。
そして3日後の今日、紫は実際に来た。
「心配させてしまったみたいですね」
「うん心配した」
「そう」
顔を紅潮させて満足そうに微笑んだ。
以前は常に独りで過ごしていた。
独りでいるのは当たり前で、生涯独りだろうと思っていた。
いつしか隣に君が居て。
君が居るのが当たり前になっていて。
「心配した」
繰り返した。
居るはずの君が居ないのが、こんなにも自分を不安にさせる。
いつだって傍に。
「傍に居て欲しい」
離れて気付いたこの気持ちは、恋と呼ぶのだろう。
離れなくては判らない程に、当たり前に居た君が。
「好きだ」
傍に居てくれる幸せを知ってしまった。
離れる事による寂しさを知ってしまった。
「ねぇ霖之助さん・・・。受け取って欲しいものあるのですが・・・」
突然現れるのは既に慣れてしまったようで、冷静な自分に驚いた。
読み途中の本を栞も挟まずに閉じる。
どうせ停滞した時間を流す為だけに読んでいたものだ。
「久しぶりです」
「それだ。君はここ一週間も来なかった」
以前は毎日のように来ていた。
だが一週間前に突然来なくなった。
あまりに突然で。
焦って聞き回った。
だが所在は掴めなくて。
途方に暮れる僕の肩を叩いたのは、博麗の巫女だった。
『3日程、本でも読んで時間潰していればひょっこり現れるわよ』
なんでも無い様にそう言うものだから。
勘の良い彼女を信じてみたくなる。
『お幸せに』
何のことかも判らずに言葉を受け取って待ち続けてみた。
そして3日後の今日、紫は実際に来た。
「心配させてしまったみたいですね」
「うん心配した」
「そう」
顔を紅潮させて満足そうに微笑んだ。
以前は常に独りで過ごしていた。
独りでいるのは当たり前で、生涯独りだろうと思っていた。
いつしか隣に君が居て。
君が居るのが当たり前になっていて。
「心配した」
繰り返した。
居るはずの君が居ないのが、こんなにも自分を不安にさせる。
いつだって傍に。
「傍に居て欲しい」
離れて気付いたこの気持ちは、恋と呼ぶのだろう。
離れなくては判らない程に、当たり前に居た君が。
「好きだ」
傍に居てくれる幸せを知ってしまった。
離れる事による寂しさを知ってしまった。
「ねぇ霖之助さん・・・。受け取って欲しいものあるのですが・・・」
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